絶望の淵

昨日の夜は絶望の淵であった。水たまりに絵の具を落としたように、絶望がボクを支配した(詳しくは「ねごとノート」参照)。今朝、起きて、今は、お釈迦様の言葉を思い出して、少しづつ立ち直りつつある。それは「今の良い状態を失いたくない、という気持ちが、苦しさのもと」ということだ。苦しいのがあたりまえ、そして、変わっていくのが当然なのだ、ということを改めて自分自身に言い聞かせている。そういえば、昨日、江戸という本の中で、徳川家康も同じようなことを言っていた。「坂道を重い荷物を背負って歩く。苦しいのが当然と思えば、また進んで行ける」とかいうような意味だったと思う。そうだなぁ、欲だなぁ。このまま幸せでいたい、寒い思いや、ひもじい思いはしたくない。これ以下になりたくない。たくさんのお金や物や時間を欲しいという訳では無いけれど、今の状態を失いたくない、というのも、それはそれで、とんでもない大きな「欲」なんだ。ボクはボクにもっと言い聞かせよう。苦しくてあたりまえなのだと。がんばろう。頑張らないけどがんばろう。良し良し。少しづつ立ち直ってきたぞ。